中国駐在の外国人記者、77%が取材妨害を経験=調査報告書

【大紀元日本5月28日】中国に駐在する40カ国以上の外国人記者から成る「駐華外国記者協会(FCCC)」は26日、2015年調査報告書を発表し、中国当局は厳しい取材統制を行い、中国駐在の外国人記者や地元の支援スタッフへの妨害が依然として深刻な問題になっていると批判した。米海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が報じた。

同報告書によると、調査の結果として回答者117人のうち77%がこの1年間、取材現場で警察官または「正体不明の人物」から暴力などの取材妨害を受けた。99%が労働条件が国際基準を満たしていないと答え、80%が労働条件が悪化または改善されていないと指摘した。

中国当局の妨害手段について、FCCCは下記のようにいくつかを取り上げている。

*干渉や嫌がらせ、暴力などによって取材を中断させる。

*敏感な問題への取材を妨害する。

*取材対象者に脅迫や嫌がらせをする。

*境界線や少数民族地域で記者の行動を制限する。

*記者会見でも厳格な報道統制がある。

*外国メディアの海外本部の編集者と管理幹部に圧力をかける。

同報告について、中国外務省の華春瑩報道官は27日の定例記者会見で、「(外国人記者は)取材の自由と便宜を享受すると同時に、その国の法律と法規を遵守しなければならない」と主張した。

(翻訳編集・王君宜)
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