訪中予定のスーチー氏 外交部の反対に習近平総書記激怒か

【大紀元日本6月9日】ミャンマーの最大野党・国民民主連盟(NLD)の党首であるアウンサンスーチー氏が10日から14日まで中国共産党の招きで代表団を率いて訪中する予定。一部報道によると、同国民主化運動の指導者でノーベル平和賞受賞者である同氏の訪問をめぐって、中国政府内部で意見が分かれ、「習近平総書記が激怒した」という。

中国共産党中央対外連絡部は5日、公式サイトで今回の訪問を発表した。

海外の中国ニュースサイト「博聞社」によると、中国外交部が同氏への訪問招待に「否定的な態度」を示したため、習近平総書記が激怒し、通常なら外交部が主催するこの行事を、前出の党中央対外連絡部に任せ、そして「招待だけでは不十分だ、しっかり宣伝しなさい」と内部に命令したという。

スーチー氏にとっては初の中国訪問である。国民民主連盟の幹部によると、訪問中に習・総書記、李克強・総理との会談が予定されている。

同氏は、ミャンマー軍事政権により1989年から2010年まで断続的に自宅軟禁下に置かれ、1991年にノーベル平和賞を受賞、2012年に同国連邦議会補選に当選、そして今年11月に予定される大統領選への出馬を表明している。

(翻訳編集・叶子)
関連記事
[21日 ロイター] - 東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国カンボジアのプラク・ソコン副首相兼外相は21日、ASEAN特使として初めてミャンマーを訪問した。 23日まで滞在する予定で、初日は軍事政権トップのミンアウンフライン総司令官と会談した。 ASEANは、昨年4月の首脳会合で暴力の即時停止など5項目で合意したが、ミャンマーがこれを履行していないため、首脳会議からミンアウンフライン氏を締め出
ビルマ軍事クーデターにより権力を掌握した国軍が国を混乱に陥れた日から正確に1年を経た2月1日、カナダ、英国、米国がビルマに対して追加制裁を科したと発表した。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は2日、ミャンマーからバングラデシュに逃れたロヒンギャ難民への支援として、日本政府が100万米ドル(約1.14億円)の緊急無償資金協力の実施を決定したと発表した。安全な水や医療などの
[10日 ロイター] - ミャンマー国軍が首都ネピドーに設置した特別法廷は10日、国家顧問兼外相だったアウン・サン・スー・チー氏に対して、無許可の無線機を保有していた罪などで禁固4年の判決を言い渡した。事情に詳しい関係者が明らかにした。 先月下された判決と合わせたスー・チー氏の刑期は6年となる。人権団体は判決内容について全くの事実無根で、政治的な見せしめだと強く批判している。 スー・チー氏は10件
今年12月10日の「人権デー」では、国際社会が「平等」に焦点を当てて社会を考察する。この日はまた、世界各国の軍隊や治安機関が人権保護における自身の役割を見直す良い機会ともなる。