米ピーボディ賞受賞作「人狩り」 監督「一時現実逃避に陥る」

【大紀元日本6月10日】米国放送界の最高栄誉賞であるピーボディ賞の第74回授賞式が5月31日ニューヨークで開かれ、中国で弾圧対象の法輪功(中国伝統気功)愛好者を含む受刑者(収監者)に対する臓器収奪の調査を収録したドキュメンタリー映画「人狩り(Human Harvest)」(旧題・ダビデとゴリアテ)が受賞した。

映画は、「法輪功愛好者に対する臓器狩りは紛れもない事実」とするカナダの人権派弁護士デービット・マタス氏と元国会議員(元外交官元検察官)デービット・キルガー氏の独立調査の一部を記録。中国で臓器移植を受けたという外国人患者や元受刑者、元警官などの証言のほか、「愛好者に対する臓器摘出は日常的に行われた」とほのめかす中国臓器移植関係者の電話録音が収録されている。

監督である中国系カナダ人の李雲翔(leon Lee)氏が受賞スピーチで、制作の過程であまりにも衝撃的な証拠を前に、一時は現実と向き合えなくなり「事実を覆せる証拠を求めていた」と明かした。

審査委員会のフレッド・ヤング副委員長は、「このドキュメンタリーは非常に重要なメッセージを発信している」と述べた。

ピーボディ賞は放送界のピューリッツァー賞とも呼ばれ、権威ある米放送界最高の栄誉とされる賞で、主にドキュメンタリー、教育番組などに贈られる。今年の候補作品は1千作あまりだという。受賞するには、審査委員である米報道界の権威17人全員の賛成が必要。

前出のカナダ人調査員両氏も授賞式に招かれた。その調査報告書は共著として出版され、邦訳版のタイトルは「国家による臓器狩り」(出版:自由社)。

(翻訳編集・叶子)
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