中国の戦後70周年記念式典、北朝鮮の金正恩氏が欠席 関係悪化が原因か

【大紀元日本6月12日】北朝鮮と中国の関係は、過去のいかなる時期よりも悪化している。北朝鮮の金正恩第1書記は北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議への参加を拒否しただけでなく、今年9月北京で開かれる戦後70周年軍事パレードや記念式典などに欠席することが分かった。

金正恩氏が中国の招待を受けるかについて、北朝鮮の外交当局高官は12日、ドイツ通信社(DPA)の記者に対し、「親愛なる元帥様」や「公務にお忙しい」と答え、参加を見送ることを示唆した。

同高官によると、金正恩氏が軍の最高司令官として現在、日本による植民地支配からの解放記念と朝鮮労働党創建70年を祝う盛大な閲兵式や市民パレードなどを準備しているという。

また、両国関係について、同高官は「あまりよくない」と異例の率直さで指摘した。北朝鮮は最近、中国が国際社会の対朝制裁を支持する姿勢に憤慨した。それに、中国は北朝鮮が核兵器の開発を継続し、交渉のテーブルにつくことを拒否したことに不満を持っている。

中国側の専門家からは、金正恩氏があまりにも若くて未熟であり、その政策が揺れ動き、「予測がつかないもの」との指摘もあった。一方、中国指導部からの信頼が厚い親中派・張成沢の処刑が北朝鮮と中国の決別の決定的なものになったとの見方もある。

中国政府は多くの国が式典に参加することを望んでいる。記念式典に合わせ、北京で通例から外れた大規模な軍事パレードで外国首脳を招待すると伝えられている。今のところ、ロシアのプーチン大統領が招待を受け入れたという

(翻訳編集・王君宜)
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