上海で抗議デモ、3日連続 パラキシレン工場建設に反対

【大紀元日本6月25日】上海市金山区で22日から3日連続で、毒性の強いパラキシレン(PX)を生産するプロジェクトに抗議する大規模なデモが行われた。金山区当局がパラキシレンの工場建設を否認する公告を発表したにもかかわらず、24日、数千人が街頭で抗議活動を続けている。

22日の抗議活動が終了後、金山区政府側は公告を発表し、「上海化学工業区にある精製プロジェクトは既存の企業に提供する原料の組み合わせセットにすぎず、パラキシレンに関係ないものだ。将来においても上海にパラキシレンを導入しない」と述べ、市民に「政府や法律を信じ、デマを広めず、非合法な集まりを避けるように」と促した。

多くの中国メディアが公告の内容を掲載したが、24日、抗議は依然として続いていた。デモ参加者たちは警察の厳しい監視の下、金山区の政府庁舎前に集まり、「PXは要らない」「金山を守る」などと書かれたプラカードを挙げながらシュプレヒコールをあげていた。

23日付フランス通信社(AFP)によると、今回の事件により、パラキシレンによる環境破壊に対する心配が増大し、政府に不信感を持っていることが明らかになったという。

過去数年、アモイや大連、寧波、茂名など中国各地でパラキシレンの工場建設に反対する市民の抗議運動が相次いでいる。

国外ではパラキシレン産業は数十年にわたる無事故に対し、中国ではすでに数度の爆発事故が起きている。2013年7月30日と2015年4月6日、福建省漳州市の古雷半島にあるパラキシレン工場で同様の爆発事故があった。

(翻訳編集・王君宜)
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