服役中の70代女性ジャーナリスト 持病の治療受けられず健康悪化

【大紀元日本7月6日】国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は2日、中国政府に対し、服役中の女性ジャーナリスト高瑜氏(ガオ・ユー、71)の心臓病など複数の持病に必要な医療を施すよう要求した。米国の海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が報じた。高氏は健康状態が悪化していると親族は外国メディアに証言している。

昨年4月に中国国内で逮捕された高氏は今年4月、国家機密漏えい罪で7年の実刑判決を受けた。同人権団体によると、高氏は心臓病、高血圧、メニエール病、アレルギー性皮膚炎を患っており、適切な医療が受けられていないという。

家族と弁護人が伝えた話では、高氏は胸の痛みなど狭心症の発作を頻繁に起こしているが、刑務所側は高氏に診察と治療を受けさせず、逮捕されるまでの常用薬の服用も禁止されているという。

中国の民主化を訴え続けてきた高氏は中国国営通信社・中国新聞社の元記者で、1989年と1993年にも逮捕され、国家機密漏えい罪などで合わせて約6年間服役した。一方、国際的には「勇気あるジャーナリスト」として高く評価され、ジャーナリズムで活躍する人を表彰するユネスコのギョレモ・カノ世界報道自由賞など複数の賞を受けた。

4月の判決について、中国政府系メディア・中央テレビ(CCTV)は、高氏が「自白し、国家機密漏えいの罪を認めた」と伝えた。裁判直後の映像として高氏の様子を報じたが、顔はモザイク処理されていた。

その後、英ガーディアンなど外国メディアは、高氏の弁護士や人権団体の話として、息子が脅迫されるなど、当局の圧力があり、自白は強要されたものだと高氏が主張していると伝えた。

米国や欧州連合は判決発表の当初から中国政府に、人権弾圧の懸念を示し高氏の釈放を求めていた。

(翻訳編集・叶子)
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