中国当局、英国人含むイスラム教慈善団体20人を拘束 

【大紀元日本7月15日】中国に招かれて派遣された英国人を含むイスラム教慈善団体20人が10日、中国内モンゴル自治区で拘束された。当局によると容疑は「テロ組織に関与」だが、詳細は明かされていない。中国共産党は、宗教関連団体の取り締まりを強化しているものと見られている。

拘留されたのは南アフリカに拠点を置く、イスラム教関連組織で災害救助と慈善事業を行うNGO団体「ギフト・オブ・ザ・ギバーズ(Gift of the Givers)」のメンバー。BBC中国語電子版によると、11人が英国人(うち2人は南アフリカと英国の二重国籍)、南アフリカ人が8人、インド人が1人。

英国外務省は14日、英国人らが拘留されたことを発表した。原因について「更なる説明を求めている」とし、駐中国英国公館関係者は拘束されたメンバーと面会できたという。

伝えられるところによると、英国とアフリカ両国政府は中国政府と交渉している最中で、20人のうち11人が、14日に釈放された。しかし「ギフト・オブ・ザ・ギバーズ」がFacebookで伝えるところによると、残り9人は「ホテルの部屋でプロパガンダ宣伝映像を鑑賞していた」ため、引き続き拘留されているという。

南アフリカ政府の報道官は、現地時間12日に今回の拘束を知ったと明かした。また同国ニュースサイト「Eyewitness News」は、中国当局は現地時間10日、内モンゴルのオルドス空港で同20人を逮捕したと報じている。

中国国営メディアは「革命を画策する一部の外国人集団は、蜂起して共産党を打倒しようとしている」と批判した。

「ギフト・オブ・ザ・ギバーズ」の公式ホームページによると、同組織はイスラム教神秘主義を信仰する、災害救助団体。アジアやアフリカなど複数の国で医療処置など人的援助を行ってきたと説明。拘束された南アフリカ人の10人は、医者やビジネスマンだと発表している。

中国では、共産党が認可しない国内外の宗教宣伝活動を厳しく取り締まっている。外国人もその例外ではなく、昨年は北朝鮮の境界線付近でカナダ人のキリスト教宣教者を拘束した。AFP通信によると、当局は約2000人以上の宗教関係者を入国禁止リストに登録しているという。

(翻訳編集・叶子)
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