チベット人宗教指導者、中国刑務所で死亡

【大紀元日本7月15日】「テロと国家分裂扇動」の罪で服役中の四川省のチベット人宗教指導者テンジン・デレク・リンポチェ氏が、中国の刑務所で亡くなったことがわかった。65だった。親族や人権団体が明らかにした。

2002年12月、チベット東部で起きた爆破事件に関与したとの容疑で、03年1月に執行猶予2年の死刑判決を受け、05年に20年の終身刑に減刑された。

ニューヨーク・タイムズによると、同氏の無罪釈放を求め続けてきた国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は2004年ごろ、刑務所にいるリンポチェ氏の声を録音したデータを入手し、これを証拠として、リンポチェ氏が一貫して容疑を否認していると発表した。

リンポチェ氏の無罪を主張する支援者たちは、当局の判決は証拠がなく、政治的迫害であると非難した。

親族の話によると、最後の面会は2013年11月。昨年、家族は同氏の心臓疾患を理由に、所外治療のための保釈を申請したが回答はなかった。最近、当局は妹たちに面会許可を連絡してきたが、面会日は再三に亘り先送りされた。今月12日、妹たちのもとに同氏の死亡を知らせる当局からの電話連絡があった。

人権団体「自由チベット学生運動(SFT)」(本部・ニューヨーク)の発表によると、中国政府は遺族にリンポチェ氏の死亡に関する詳細説明を拒み、遺体も遺族に返さず、直接火葬すると通達した。

米国務省は13日、中国政府に対し、リンポチェ氏の死因調査と、情報公開を催促した。

(翻訳編集・叶子)
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