香港で振り込め詐欺

二胡巨匠、振り込め詐欺に遭う 被害3億円超=香港

 中国で有名な二胡の演奏家・王国潼氏(76)夫婦は振り込め詐欺に遭い、2000万香港ドル(約3.2億円)を騙し取られたことが10日、香港警察当局により明らかになった。香港紙アップル・デイリーなどが報じた。

 王氏の妻で著名歌手・李遠榕氏(73)は香港の繁華街・銅鑼湾(コーズウェイベイ)にある自宅で、詐欺集団から電話を受けた。最初、郵便局員を名乗る人物から、中国国内でマネーロンダリングなどの違法行為があると電話口で通告を受けた。続けて公安当局者を自称する人物が、秘密裏に解決するための支払いを求めたという。

 香港では振り込め詐欺が横行している。香港警察によると今年1月~7月までの事件件数は2371件。7月は838件の相談が寄せられ、308件は合計5.1億元(約102億円)の被害が出ている。

 夫婦は7回にわたって犯罪集団が指定した額を複数の口座に振り込んだ。振り込め詐欺が香港で横行して以来、最大の被害額だ。夫婦はその後、テレビの報道番組から振り込め詐欺を知り、通報した。警察側は調査を進めている。

(翻訳編集・王君宜)

関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明