ロシアのシリア空爆 欧米は「アサド政権支援」を懸念
シリアへ空爆を続けるロシアは、過激派組織IS(イスラミックステート)の拠点50カ所以上を破壊したと成果をアピールし、今後、空爆を強化する方針を示した。一方、米英諸国は、ロシアの空爆はISの壊滅ではなく、アサド政権の支援が目的と批判。ロシアの介入により、シリアの情勢がさらに複雑化するとの懸念を示している。
シリアでは2011年からアサド政権と反政府勢力の間で内戦が続いている。さらに2014年、シリア・イラクでISが勢力を急拡大させ、三つ巴の争いとなった。今年は欧州への難民や移民が急増した。EUは今月、今後2年間で各国に16万人を割り当てる案を発表した。
ロシア軍参謀本部高官は3日の記者会見で、9月30日から行った空爆について「空軍機が計60回以上発進し、ISの50以上の施設を破壊した」とし、ISの戦闘員約600人が撤退したと発表した。また、空爆を続けることを強調した。
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