経営破たんした福昌電子は華為(HUAWEI)など中国大手通信機器メーカーに部品を供給していた(GREG BAKER/AFP/Getty Images)

携帯部品メーカー倒産相次ぎ、中国製造業冷え込む

エレクトロニクス産業が盛んな中国広東省で携帯端末部品メーカーの経営破たんが相次いでいる。中堅企業の福昌電子技術有限公司(以下、福昌電子)がこのほど破産宣告したのに続き、主力2社、深圳市の中顕微電子公司と恵州市の創仕科技公司が廃業した。中国の携帯電話市場が疲弊したため、業界の冷え込みが顕著になっている。

  中国紙「中国経営報」26日の報道によると、中国大手通信機器メーカー、「華為技術有限公司(以下、華為)」と「中興通訊(以下、中興)」の主要な部品供給会社である福昌電子は倒産を発表し、8日に生産を停止した。

福昌電子は下請けと自社製品生産を兼ねた会社で、深圳市、恵州市のほか、マレーシアなどに工場を構えて、精密プラスチック金型の製造と、3C電気製品(携帯、カメラ、コンピューターなど)、木材・プラスチック再生複合材の開発と製造を手がけていた。供給先には華為、中興、中国電信、中国移動通信、日本のブラザー、アメリカのハーマンインターナショナルなどの国内外大手企業が含まれる。

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