中国人、海外ネット通販でも爆買い?

アマゾンチャイナが10日に発表した「2015年海外ネットショッピング動向レポート」で、海外ネット通販サイトを利用する中国の顧客が15年に急増したことが明らかになった。中国人が世界中のアマゾンサイトから購入した商品の総額は14年の7倍以上で、今年1月からの10カ月間の売上総額は、過去20年間の合計額に相当するという。北京の消費者に最も人気のある商品は空気清浄機で、上海では粉ミルクの購入が多い。

中国メディアの報道によると、米アマゾンが中国に進出した85年8月から、中国人の海外ネット通販の利用がじわじわと増加。アマゾンアメリカ、アマゾンジャパン、アマゾンカナダといった海外サイトを利用する顧客が増えるにつれ、購入する商品の種類もますます多様になった。

アマゾンのデータから、中国人顧客には、低年齢、高学歴、高収入という3つの特徴があるという。8割近くが35歳以下、9割以上の学歴は大卒又はそれ以上、5割強が月収5000元(約9.5万円)以上とされる。

都市別でみると、購入額の多い都市は中国南部に集中している。15年の購入額都市別トップ10のうち、北部の都市は1位の北京のみ。2位から10位までは上海、杭州、南京といった中国南部の都市が独占している。

都市によって売れ筋商品も異なる。大気汚染の深刻な北京では、空気清浄機や掃除機、浄水器などが圧倒的な人気を誇り、上海では粉ミルクの売れ行きが突出している。広州では腕時計の需要が高く、購入総額は先の上位10都市中の首位。

中国全体で見ると、靴と健康グッズが最も好調な売れ行きを誇っている。

購入に際し、中国の消費者がもっとも重視するのは、価格・品質・配達の速さだが、そのうち、男性は商品価格を最も重視する傾向にあり、女性の最大の関心事は、その商品が本物かどうかという点のようだ。

(翻訳編集・桜井信一、叶子)

関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明