合掌造りの冬景色

世界遺産になった集落

富山県の五箇山と岐阜県の白川郷地方には小さな合掌造りの集落がある。文化遺産としての価値が高いことから、1995年12月9日にユネスコの世界遺産に登録された。合掌造りの建築がいつから受け継がれてきたのかは定かでないが、江戸末期には1,800棟近くの合掌家屋があったと言われ、数万人が暮らしていたと考えられている。現存する合掌造りは、五箇山に34棟、白川郷に114棟あり、その一部は民俗館や資料館等として一般公開されている。白川郷は世界遺産登録後、急激に観光客が増加し、平成20年には年間の観光客数が登録前の約3倍である150万人を突破した。

山深い秘境の地に在るため、江戸時代から続く風景、田畑やあぜ道などの自然も、昔のまま残っている。これらの集落は、今も殆どが住宅であり、ここで暮らす人々の伝統や温もり等、全てが村人達の手で大切に受け継がれてきた。

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