【ぶらり散歩道】–熊本県篇– 美里町の二股橋

熊本は石橋の多いことで有名です。阿蘇の噴火で出来た加工しやすい石材が容易に入手できることもありますが、種山石工(たねやまいしく)の存在も大きな理由といわれています。種山石工とは江戸後期、熊本藩八代郡・種山手永に居住していたとされる石工の技術者集団です。種山石工の開祖といわれるのは藤原林七(ふじわら・りんしち 1975年~1837年)で、もとは長崎奉行所の役人。林七は重い石を積み上げたアーチ形の橋を見て建造技術に興味を持ち、出島に滞在していたオランダ人から石橋の建造技術のもとになる円周率を学んだそうです。当時、無断で西洋人と接触することはご法度で、逃亡の果てに種山村へ流れ着いたといわれています。ここで彼は石橋の技術を学び、息子たちにその技術を継承しました。

当時、石橋の建設は公共事業ではなく、庄屋や百姓が建設費用を負担しました。そのため構造的に不要なものを省きコストダウンに努めたそうです。欄干がない石橋が多いのはこれが理由だとか。また種山石工の技術は抜群で巨大な石橋の建設では独壇場だったそうです。

写真の石橋は熊本市から南東30kmに位置する美里町(みさとちょう)にある二股橋(ふたまたきょう)です。この橋は緑川支流の釈迦院川と津留川の合流地点に、それぞれの川に架かっている二つの独立した眼鏡橋のことです。二つの橋の距離が近く大きさや石組みが似ていることから一つの橋のように見えます。

▶ 続きを読む
関連記事
憎しみは、攻撃性や否定的判断に関わる脳の働きを強め、共感を弱める可能性があります。怒りが憎しみに変わる仕組みと、慈悲によって心を立て直す視点を紹介します。
トマトの害虫対策は、農薬だけに頼らず「植える組み合わせ」を工夫するのも一つの方法です。マリーゴールドやバジルの活用、実を元気に育てるための栄養管理まで、家庭菜園で役立つポイントを紹介します。
休日に強い運動をする前には、体を徐々に目覚めさせる準備が大切です。膝やもも裏のケガを防ぐために、運動前に取り入れたい10のウォーミングアップを紹介します。
無糖茶は健康的に見えても、商品によってはナトリウムや添加物を含むことがあります。腎臓をいたわるために知っておきたい飲料の選び方、低ナトリウム塩の注意点、無理なく減塩するコツを紹介します。
夫婦の口論は、怒りのまま続けるほどこじれやすくなります。いったん距離を置く、呼吸を整える、非難を質問に変えるなど、関係を傷つけずに気持ちを伝える4つの方法を紹介します。