2012年11月の中国共産党第十八次全国代表大会に参加した当時の朱鎔基元首相 (Feng Li/Getty Images)

朱鎔基元首相、日本元内閣閣僚に異例の弔辞 専門家「指導部の了承を得たはず」

中国の朱鎔基元首相(87)が、今年1月に亡くなった宮崎勇元経済企画庁長官(享年92歳)を送る会弔辞を寄せたことが報じられて関心をよんでいる。中国問題専門家は、この行動は習近平指導部の了承を受けていたはずとみている。

共同通信社などの報道によると、17日都内のホテルで開かれた、政官財界から約600人が出席した送る会で朱氏の弔辞が読み上げられた。朱氏は、宮崎氏から経済政策や行政改革のアドバイスを受けたことに言及し、「中日友好のために行った素晴らしい貢献は歴史に残るものになるでしょう。このような親友を持ったことを誇りに思う」と故人を悼んだ。

両氏は日本の経済界要人と中国の経済当局者で構成する「日中経済知識交流会 」で出会い、親交を深めたとされる。

両国の関係が長い間冷えている中、中国の元首脳たる人物が逝去した日本の元内閣閣僚に哀悼の辞を送るのは極めて異例なこと。中国の外交問題専門家は「習近平指導部の了承を得たはずで、今後の両国間の経済協力を期待する中国側のメッセージとみられる」と分析した。

(翻訳編集・叶子)

   

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