美味しい野菜シリーズ 

筍(タケノコ)

九州の南部地方から早堀のタケノコが出回って来ました。真に春を告げる使者とも言える野菜です。皆さんがタケノコと呼んでいるのは、孟宗竹の事で、他にも真竹(はちく)、根曲がり竹(姫竹)等、日本各地に色々と種類が有ります。

タケノコは桜前線と同じ様に、春2月、鹿児島県をスタートして、熊本県、福岡県、高知県、静岡県、京都府、千葉県と気温の上昇と共に北上して参ります。孟宗竹の北限は山形県庄内地方で5月下旬の収穫にてその年のタケノコは終了します。

木の大きさからハウス栽培はできませんので、旬のこの時季のみの味覚となります。タケノコは、穂先が地上に出てしまうと、伸びるのが急激に早くなり、硬くアクも強くなります。穂先の黄色い、地下に潜っていた物、丈の短いズングリしたものが柔らかくアクも少ないのです。

鮮度が命のタケノコです、買い求めたらスグに、下茹でしましょう。茹で上げたタケノコは真水に浸しておけば2~3日は美味しい状態を保つ事が出来ます。タケノコが手に入ったら、先ず茹でることです! 調理は後からです。

春爛漫のこの時季、旬のタケノコ料理で春を堪能して下さい。

(杉本青果店代表 杉本晃章

関連記事
よもぎと小豆は、漢方と日常生活において重要な役割を果たしてきました。二つの組み合わせはその味に魅力があるだけでなく、そのユニークな性質を活かして体のバランスを整えてくれます。
この若草色の団子は、ただ目で楽しむだけでなく、桜の花々とともに季節の風情を一層引き立てます。
築200年の荒れ果てた家を購入し、5年かけて新しい命を吹き込んだ米国イリノイ州の夫婦は「それだけの価値があった […]
現代社会は、ストレスや様々な疾患に直面しており、多くの人々が健康への不安を抱えている状況にあります。しかし、私たちの身近な食材には、そんな不安を和らげる力を持つ意外なヒーローが存在します。それが「キャベツ」です。
SARS-CoV-2(新型コロナのウイルス名)のスパイクタンパク質が抗がん作用を妨げ、がんを促進する可能性があることが、最近発表されたブラウン大学による細胞研究のプレプリント(査読前原稿)で明らかになった。