環境問題
中国北部 絶えない火力発電所設置 水不足一層深刻
数十年にわたって続いている中国北部の干ばつは、悪化の一途をたどっている。北京市、天津市などを含む華北地方では、水再生を上回る量の生活用水が消費されている。人口2000万人の北京も、極度の水不足に悩まされ、断水がしばしば発生する。伝えられるところによると、北部地域では数百万人は水の不便を理由 に他地区へ移り住んでいったという。
国際環境団体グリーンピースは今月22日に発表した、世界の環境に関する最新報告書のなかで、水資源の乏しい中国北部では石炭採掘と火力発電の拡大による水資源の枯渇をあらためて警告した。
報告書によると、世界全体で見ても、石炭エネルギーの生産と同時に、水資源が大量に消耗され、多くの地域では水不足問題が深刻になった。とくに中国の北部はもともと水資源が乏しい地域で、増え続ける火力発電所により、水不足の問題が一層深刻であると指摘した。
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