上海ディズニー、3月28日の花火のテスト (VCG/Getty Images)

「上海ディズニー」 一部テストオープン 中国人観光客のマナーが問題

先日の最寄りの地下鉄駅の開通にともない、中国のメーデー連休(4月30日~5月2日)の期間中に、試し営業で周辺一部をオープンした「上海ディズニーランド」と、それに隣接するバニラ園などの観光名所には、12万人もの観光客が訪れた。ネット上には、観光客が柱に落書きをした写真や、母親が花壇で子供の排泄を促す写真などが投稿され、一部の観光客の公共マナーの悪さが問題となっている。

上海メディアによると、連休中に、テストオープンした部分のディズニーランドの柱には、すでに「参上」などの落書きがあり、観光客が持参した食べ物、飲み物のゴミなどを芝生に放置したり、花壇に足を踏み入れて写真を撮ったり草花を摘んだりするケースもあった。さらに、母親が花壇で子供の排泄を促す写真もネットに投稿された。周辺には十分な公衆トイレが設けてあるが、それでも一部の観光客は外で子供に用を足させているという。

このような状況に対して、バニラ園は2日目から保護措置として、一回の入園者数を20人に制限しており、撮影時間も3分以内と定めている。

多くのネットユーザーは、国内外での中国人観光客の公共マナーの悪さを恥だと思っている。中国共産党が中国伝統文化を破壊したことで、人々は正しい道徳観念を失っていると嘆く声が多く上がっている。

(翻訳編集:山本アキ)

関連記事
中国南方の都市・杭州では8月1日から39度の酷暑が続いている。エアコンのない住居に住む人々は地下鉄駅や図書館など公共施設に涼を求めて移動する。「納涼族」と呼ばれる彼らは、各地で公共マナーの問題を起こしている。
中国上海で6月16日に開園する「上海ディズニーランド」は、トラブル防止のために、チケット転売対策やコスプレ禁止など、あらかじめ対策を打ち出している。
日本各地で見られる中国人観光客。円安効果も相まって、「爆買い」の勢いが止まりません。その一方で、観光客たちのマナーの悪さに対する不満の声があがっています。
中国の詐欺グループの3人は、「上海ディズニーランドで働ける」と仲介役と偽って、200人あまりから300万元以上をだまし取っていたことが明らかになった。上海警察が6日に逮捕した。中国国内メディア・澎湃(The Paper)などが伝えた。