気候変動と環境難民
現代版「出エジプト」が起こるか 中東・北アフリカ地域が急速に灼熱気候へ=独研究所
地球の気候変動の影響で各地の気温が上昇したことにより、環境難民(気象変動難民)が増加している。ドイツの研究では、中東や北アフリカの急速かつ極端な灼熱気候になりつつある地域では、人類の居住に適さないためこれから数十年の間に数万~数百万の人々が他の地域に移住しなければならないだろう。現代版の「出エジプト」が起こるかもしれない。
ドイツの学術研究機関、マックスプランク化学研究所の所長Lelieveld氏を中心とした研究プロジェクトにより、1970年から中東と北アフリカ地域で毎年観測される灼熱日の日数が倍増していることが明らかになった。地球規模の気温上昇に伴って、この傾向は今後も続くと見られている。
同氏は、将来的に中東と北アフリカ大陸の大部分で気候変動が起こり、この地域に住む人々が危険にさらされる可能性があると指摘している。
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