中国共産党の政治体制 変化の兆しか
「中央政治局常務委員会」制度(常委制)はこれまで激しい権力闘争を生み出し「絶対的トップ不在」という状況を作り出してきた。指導権を発揮しあぐねていた習近平・総書記がここにきて中国共産党の主要な政治制度を変える、そのような兆候があちこちで出ているようだ。
中国共産党の最高意思決定機関で事実上国家の最高指導部である中央政治局常務委員会。これまで経済、軍事等、各分野の主導権を握る全7人(胡錦濤体制では9人)の常務委員が、互いにけん制しあい権力闘争を激化し、結果「トップ不在」の状態となっていた。胡錦濤氏は2002~2012年までの総書記時代も同常委の多数派である江沢民派に実質上政権の主導権を握られ、思い通りに政権運営ができなかったといわれている。
ここにきて、後任の習近平・総書記はこの制度を変える動きをみせている。習氏は就任後、たびたび内部で党の危機論を発し、(政治)改革の重要性を訴えてきた。最近、内部から政治体制の変化の兆しともとれる発言が漏れ出ている。
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