北京の夕暮れ時(Franko Lee/AFP/Getty Images)
政治の中心にメスが入る

習近平氏の腹心が北京を粛正 役人千人あまり失脚

習近平氏の腹心である李書磊氏が北京市の中国共産党規律検査委員会書記に就任以来、北京市政府内部での粛正が続いている。中国共産党中央規律検査委員会(中規委)によると、今年前半に北京市地方政府の役人約千人が追放された。その中には市役所の部長レベル級幹部が247人に上る。2015年から続く粛正の中で、北京市政府の役人がすでに4000人余り失脚している。

特に、北京市副書記の呂錫文氏は2015年11月11日中規委の調査を受けた後、2016年1月18日に逮捕された。彼女は「第十八回中国共産党全国代表大会」以降北京市において初めてたたかれた「トラ」となった。呂氏は江沢民派である賈慶林と劉淇が北京市共産党委員会書記を務めていた期間に抜擢された。そこで、中規委は呂氏への調査を北京市政府の綱紀粛正の突破口とした。

2015年1月、習近平氏の部下で、元福建省宣伝部長の李書磊氏が北京市規律検査委員会書記に就任した。李氏の就任と時を同じくして、2015年から2016年前半まで、北京市規律委員会が処罰した職員の数は急増した。李氏は習氏の指示によって北京市政府の綱紀粛正を行っている可能性が非常に高い。52歳の李氏はかつて、習氏が中央党学校総長を兼任した翌2008年に同校の副総長に就任した。習氏がこの学校で行った数回の講演の内容は李氏が起草したと言われている。習氏の国家主席就任以降、李氏は習氏の政治秘書の職を務めた。その後、李氏は2014年1月福建省に転勤していた。

(翻訳・揚思/文亮)

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