中国人観光客の運転 豪で死傷事故相次ぐ

オーストラリアでこのほど、中国人観光客の運転する車が対向車線にはみ出し、乗用車と正面衝突する事故が起きた。乗用車の運転手が重傷を負った。近年、同国では中国人観光客の運転に起因する死傷事故が多発。同観光客のレンタカー利用が増えているとみられる日本にとって、けっして他人事ではない。

豪メディアの2日の報道によると、現場はパース北部の幹線道路。白いセンターラインのある急カーブで、数台の車を追い越ししようとする中国人の男(35)の車が対向車線に進入し、事故を引き起こした。

衝突された相手の乗用車は大破。救助隊は車体を切断してやっと運転手の男性を救出。男性は全身複数箇所骨折の重傷を負い、男の車に乗っていた3人は軽傷だった。男は豪州国内で運転できる国際免許証を所持していた。

豪裁判所はこのほど、男に懲役2年執行猶予12カ月、罰金7000豪州ドル(約54万円)、2年間同国での運転禁止の有罪判決を言い渡した。

オーストラリアでは中国人観光客による交通事故が相次ぎ、当局に対策を求める声が高まっている。今年2月、豪州ピーターバラで中国人観光客の運転する車が対向車線に入り、乗っていた2人が死亡した。

日本の法律は、中国の発行する免許証(国際免許証)で日本国内で運転することを禁じているが、沖縄県が2015年度実施した中国人観光客を対象の聞き取り調査によると、回答者の17.7%が「レンタカーを利用した」と答えた。

(翻訳編集・叶子)

 

 

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