中国の安徽省の炭鉱。2014年3月撮影(STR/AFP/Getty Images)
賠償金詐欺・殺人事件

なぜ賠償金目当ての殺人事件が多発するのか「もはや一つの産業形態」=中国鉱山

中国ではここ数年、各地の鉱山で賠償金目当ての殺人事件が頻発している。犯人らは、ある映画に描かれている犯罪手口を模倣しているとも見られており、中国国内からは、人心の荒廃や良心の欠如を嘆く声が挙がっている。

3人の鉱山労働者が身寄りのない男性に近づき、山東省の鉄鉱山会社で一緒に働こうと誘った。男性が就職して10日後、3人は共謀して切り立ったトンネルからこの男性を突き落とし、更に石や岩を落とた。男性は体を強く打ちつけ死亡した。彼らはその後会社に対し、男性が誤って転落したと虚偽の報告を行った。

数日後、死亡した男性の親戚と名乗る男性3人、女性1人が会社に現れ、賠償金を請求した。鉱山所有者は、事故を当局に通報しないと彼らに約束させた上、彼らに対し70万元(約1100万円)の賠償金を支払った。

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