仏パリで中国系住民が大規模デモ進行 人種差別や暴力事件を抗議
フランスの首都パリでは4日午後、中国系住民は市中心部のレピュブリック広場で集会を行い、中国系住民を狙った人種差別や襲撃事件を抗議した。
参加者は集会の後、「すべての人に安全を」と書かれた白いTシャツを着用して、同じスローガンを記されている横断幕を揚げてデモ進行を行った。参加者はフランスと中国両政府に中国系住民の安全問題への関心を高めるよう呼びかけた。主催側によると、約5万人の中国系住民が集会とデモ進行に参加した。警察発表は1万4000人。
デモ行進の発端は先月7日、パリ近郊セーヌ=サン=ドニ県オーベルビリエ市に住む住民で、裁縫の仕事をする張朝林さんは一人の友人と道で歩いているときに、突然3人の強盗に襲われ重傷を受けたため、5日後に死亡した。一緒にいた友人も負傷したが、命に別状がなかったという。この事件はフランスの中国系社会に大きな衝撃を与えた。
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