(MARK RALSTON/AFP/Getty Images)

「資本流出は良いことだ」人民銀高官が驚きの発言

中国人民銀行(中央銀行)金融政策委員会の樊綱氏はこのほど海外メディアからの取材の際、中国の資本流出を肯定するような認識を示し、「今後資本流出が加速する」、「漸進的な元安を容認する」とこれまで当局の方針と違う発言をした。専門家は中国指導部経済金融ブレーンの発言から中国の政治・経済に今後大きな変化があると分析した。

9月8日、中国上海で米国経済ニュース専門テレビ、ブルームバーグテレビジョンからの取材を受けた樊氏は、「中国の外貨準備高の規模は莫大で、元安と重なる今、資本流出に伴う外貨準備高の減少は正常なことだ。この時の資本流出は良いことで、将来資本流出は加速するだろう」と述べた。

中国経済改革研究基金会国民経済研究所長でもある樊氏は、米国金融当局の利上げ観測は高まっており、長期的に米ドルは上昇基調にあり、元は他の国の通貨と同様に下落していくべきだとし、当局は(対ドルでの元為替レートを)適切に管理し、「漸進的な元安を容認する」との見解を示した。

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