北朝鮮へ核開発資材を密輸 中国の貿易会社会長を逮捕
中国企業、遼寧鴻祥実業発展有限公司(以下は鴻祥)の馬暁紅会長は、北朝鮮に核兵器とミサイル開発に必要な資材や物品を密輸した容疑で、9月初め、中国当局に逮捕されていた。馬氏は当局の取り調べに対して、遼寧省丹東市の一部の官員が密輸に関与していたと供述した。9月21日韓国の「ディリーNK」が報じた。
報道によると、北朝鮮事情に詳しい中国人情報筋の話として、今年3月以降、中国税関当局は北朝鮮への輸出検査プロセスを厳しくしたにもかかわらず、鴻祥の傘下企業(鴻祥実業集団)は、国連が北朝鮮に対する制裁で輸出禁止と定めた金属資材や戦車用バッテリーなどを、リンゴと一緒に箱詰めし、リンゴの輸出と偽って密輸したという。
同会社は、1台1000万元(約1億5000万円)と高価格をつけて、北朝鮮に対して数十台の武器製造設備を販売した。荒稼ぎした馬氏は見返りとして、密輸に関わった北朝鮮の一部の幹部や中国人ビジネスマンにトヨタ車などの外国車をプレゼントした。
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