飛行訓練中の米軍B-1B遠距離爆撃機。写真では可変翼を最大まで展開し巡航を行っている。(Douglas C. Brunelle/Courtesy of U.S. Air Force/Getty Images)
北朝鮮への抑止力

北朝鮮の核実験受け 米 B-1B戦略爆撃機 韓国へ再派遣

9月21日、米軍は二機のB-1B「ランサー」戦略離爆撃機を韓国に配属した。米軍はアメリカの軍事力と韓国との同盟関係をアピールするとともに、北朝鮮の不穏な動きに対し抑止力を効かせる狙いだ。

在韓米軍によれば、B-1Bをグアム島から韓国に配属した意図は、韓国における米軍の抑止力増大と朝鮮半島の地域安全の確保にある。B-1Bは米露間で2011年に発効した新START(新戦略兵器削減条約)により核兵器搭載機能を失ったが、北朝鮮の地下施設を破壊できるバンカーバスターや精密誘導兵器によるピンポイント攻撃が可能だ。

今回配属されたうちの一機はソウルより南40キロメートル離れた空軍基地に着陸した。北朝鮮が今月9日に五回目の核実験を行って以来、米軍が韓国に爆撃機を派遣するのは今回で二回目となる。一回目は9月13日、北朝鮮の核実験後4日目である。9月13日、米軍の二機のB-1B爆撃機が米韓両軍の戦闘機を伴って韓国上空で飛行し、北朝鮮に軍事力をアピールした。

アメリカ空軍の広報によれば、今回派遣したB-1Bはこの20数年で北朝鮮にもっとも接近した米軍機である。

【B-1B戦略爆撃機】

B-1B戦略爆撃機はアメリカ・ロックウェル社が制作した長距離核爆撃機であり、優秀な超低空・超音速飛行能力とステルス性を持ち合わせる。愛称は「ランサー(Lancer、槍騎兵の意)」。現在約60機が運用され、B2ステルス爆撃機と米軍の双璧をなす。

(翻訳・文亮)

関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明