金正恩体制を支えてきたエリート層や特権階級の亡命が増えている(Getty Images)
北朝鮮 多発するエリート亡命

駐中国の北朝鮮高官2人、日本大使館に亡命申請か

今、北朝鮮の特権階級の亡命が増えている。そんな中、韓国主要紙「中央日報」が5日、9月末に北朝鮮の駐北京代表部の高官2人が日本大使館に政治保護を求めたと報じた。そのうちの1人は保健省の元高官で、最高指導者である金正恩・朝鮮労働党党委員長一族の健康に関する機密情報をもっているとみられる。現時点において、日本政府による公式コメントはない。

中央日報が消息筋の話として伝えたところによると、この2人の高官は先月28日ごろ、あいついで妻子を連れ北京の日本大使館に駆け込んだという。一人の高官は保健省在任中に金正恩氏一族の治療薬や医療設備の仕入れを担当していた。日本に親族がいるとして日本行きを望んでいる。

同報道によると、日中両国の当局は今後の対応を協議し、韓国政府は受け入れの意向を表明したという。一方、韓国メディアの問い合わせに対して、日本外務省は事実関係はないと回答した。

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