中国、輸送コンテナに収まる「小さな原発」を開発 南シナ海で活用か

南方時報によると、中国当局は、船の輸送コンテナに収まるほどの小さな原子力発電所を建設する技術を開発している。計画によると、長さ6.1メートル、高さ2.6メートルのわずかな空間に作られる発電で、5万世帯に必要な電気を供給できるという。

報道は、数十年も燃料補給を必要としない原子力発電所は、エネルギー供給の難しい南シナ海の島で建設されることを示唆した。この極小原子力発電所のほかに、「海を漂う移動型原子力発電所」を20基建設する計画がある。中国は「平和的利用」を主張しているが、同係争地域での主権争いに利用されるのではないかと懸念されている。

中国当局の第十三次5カ年計画(2016年~2020年)には、5000億元(7.5兆円)を投じて、毎年6~8カ所の原子力発電所を建設する計画が盛り込まれている。また、2030年までに110カ所に達すると試算された。

(翻訳編集・佐渡 道世)

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