驚きの中国事情

中国での外食 ぼったくりにご注意!  ネット情報どこまで信用できる?

重慶晨報10月17日付けの報道によると、重慶市民の孔さんはネット上の口コミで高評価だった和食レストランに友人を誘って食事をしたが、不注意がたたって高額の請求をされた。

孔さん一行が向かったのは「水月料理」という日本料理店。口コミではお一人様302人民元とあったので、孔さん一行は食欲全開で高級料理を頬張った。食事が済んで会計を頼むと、高額の請求に一行は仰天した。一人302元のブッフェではなかったのか?14535元(約23万円相当)と記された請求書を前に、孔さんは渋々支払いをした。

インターネットの口コミ情報には確かに一人302人民元と書かれてあった。(スクリーンショット/大紀元中文版)
14535人民元と書かれたレシート。(大紀元中国語版)

レストランの支配人によると、口コミに書かれた価格は平均の食事代であって、決してブッフェの価格を意味するものではないという。

この種の事件が中国で頻発しており、大皿に盛られた海老を一尾単位の値段だと主張するケースや、お冷や一杯10元(約160円)といった荒唐無稽なケースまである。

孔さんはインターネット掲示板にこの出来事を書き込み、自分が被害者であると主張した。飲食店が来客に不当な請求をする事件が頻発する中で、ネット上では一時期「水月料理」が「黒店」として叩かれた。「黒店」とは文字通り腹黒い店のことで、来客に言いがかりをつけて暴利をむさぼる。

ネットユーザーによる叩きに対し、レストランも黙ってはいなかった。レストラン側によると、孔さん一行は高価な飲料類や予約済みの海鮮料理のほかに、レストランで最も高価な品を注文していたことを綴った:生ガキの盛り合わせ1セット、和牛の炭火焼、料理長自慢の刺身盛り合わせ2セット、高級マグロ中トロ3セット、ボタンエビ15尾そして日本酒「獺祭(だっさい)」大吟醸12瓶。また店の経営者によると、「水月料理」はその一号店が誕生して以来一度もブッフェ形式で経営したことはない。

店側の弁解を受けて情勢は一変し、多くのコメントは店側を擁護するようになった:「注文をするときは価格に気が付かなかったのか?」「メニューに価格が書いてあるはずだ。どれだけ反応が遅いのか?」「大人が十数人も集まって誰も気づかなかったのか?」

今回の事件では客の女性側が非難の的となったが、中国では依然として来客をだまし高額な請求をする店が数多く存在する。日本と商慣行(古くから行われている商取引上の習慣)が異なる場合もあり、また中国では消費者を保護する制度や法律が十分とは言えない。そのため、中国で食事をする際は価格にくれぐれも注意されたい。

(翻訳編集・文亮)

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