中国大手交流アプリWeChatは、中国の携帯電話番号で登録したユーザは、たとえ国外へ出ても、引き続き検閲されていることが、調査で明らかになった。写真は、WeChatのロゴが表示された小型パソコン(PETER PARKS/AFP/Getty Images)
情報検閲

人気アプリ「WeChat」中国番号で登録後、国外でも引き続き検閲=研究

中国の携帯番号でチャットアプリ「WeChat(微信)」を登録した場合、ユーザが中国を出て海外の電話番号に変わったとしても、中国当局はメッセージや関心ごとなど個人情報を、引き続き検閲している。トロント大学の研究機関シチズン・ラボが調査のなかで指摘した。

通話やメッセージができるWeChatは、8億4600万人のアクティブ・ユーザを抱え、中国で主流の交流手段となっている。しかし、中国共産党が定める「敏感用語」をユーザが使用した場合、メッセージが不達となる。この現象は、たとえば香港や米国の携帯番号で登録した場合などは起こらない。

シチズン・ラボ研究員ジェイソン.Q氏は「(ユーザ)登録すれば、押しつけられた検閲から逃れられないというのは問題だ」と指摘する。

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