漢方

土壌汚染、途絶える加工伝承「漢方生薬が中医学を危機に」北京高官が発言

国家中医薬管理局局長は12月6日、 中国中医薬の白書発表の席で、漢方生薬の問題で中医学が没落するという表現は、決して誇張ではないと発言した。

中国メディアが報じたところによると、国家中医薬管理局局長の王国強氏は、メディアからの質問に対し「中医学は漢方生薬の問題によって台無しにされたという人もいるが、それは決して大げさな表現ではない。たとえ中医学の大家の診察を受け、最適な処方箋を出されたとしても、使われた薬が良くなければ、それをいくら服用しても効果が出ない。その結果、中医学(の信頼性)が失墜することになる」と発言した。

ここ数年で、漢方薬の原材料はかつてのような天然ものではなく、畑で栽培されたものが使われるようになった。薬草が本来の植生とは異なる土地で無秩序に栽培されることや、過度の農薬散布、化学肥料過多、土壌に含まれる重金属の基準値超えなどが、いずれも生薬の品質に直接的な影響を与えている。

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