1938年ごろのものとされる、日中戦争時の日本兵(OFF/AFP/Getty Images)

「抗日戦争」8年を14年に 中国共産党、歴史の歪曲か

中国教育部は1月10日、全国の小中高校が使う教材に関して、従来解釈してきた「抗日戦争」(日中戦争)期間である「1937年から45年までの8年間」を、今春から「31年から45年までの14年間」に改めるとの通知を出した。国内複数のメディアが伝えた。

中国共産党政権が「31年から45年までの14年間」にすれば、30年代前半に共産党が参与した「東北抗日聯軍」とのわずかの証拠に基づき「日本軍と全面的に戦ったのは国民党が率いる国軍ではなく、共産党である」と歴史を歪曲するためだとみられる。

日中戦争の歴史に詳しい国内ネット作家の荊楚氏は大紀元の取材に対して、「学術界では日中戦争の期間について、確か「1931年の「九一八事件(満州事変)から45年の日本降伏までの14年間」を主張する派と、「1937年の七七事変(盧溝橋事件)からの8年間」とする派がある」と示しながら、「いずれにせよ、重要なのは共産党は日本軍と戦わなかった史実だ」と指摘した。

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