中国VPN禁止でネット不自由な企業 救い手となるソフトは?
自由度は世界最悪とされる中国のインターネット環境は、さらに不自由さが増すことになった。当局は最近、VPNを官製のものに限ると指示したことで、おもに中国駐在の外国企業や海外取引を行う中国企業らはその運営に支障をきたしている。そんななか、中国ネット検閲突破を目的に作成されたソフト「フリーゲート(FreeGate、自由の門)」がふたたび注目を集めている。
フリーゲートは、主にイランや中国、北朝鮮などのネット自由度の悪い国で、ソーシャルメディア(SNS)や動画サイトを利用するために使用されている。2010年、中東の民主化運動「アラブの春」でダウンロード数が一気に加速し、知名度が高まった。当時、イランやシリア、エジプトなどの当局は、民衆蜂起を抑制する目的で、厳しいネット規制を張っていた。
フリーゲートは2001年、米国在住のIT技術者Bill Xia氏が作成。同氏のソフトウェア開発会社「動態網絡技術公司(Dynamic Internet Technology)」が無料配布している。匿名性が保たれるVPNプロキシ―を使用し、利用者のプライバシーを守りながら、「金盾」など規制を潜り抜けることができる。
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