米ニューヨーク港で2016年8月、沢山のコンテナを積み込んだコンテナ船が出港(Spencer Platt/Getty Images)
大紀元評論・謝田

米国か中国か 貿易戦争で勝つのはどっちだ(1)

中国と米国の間で、まだ真の貿易戦争は勃発していない。だが、双方の政府高層は貿易をめぐって相次ぎ発言し、互いの力量を探っているように見える。

米国政府は中国から輸入された化学製品に対して反ダンピング関税を課するなどの制裁を実施した。トランプ大統領が中国製品に対して本格的に懲罰的な関税をかける前に、中国当局は万が一中米貿易戦が起きても、当局が被る損失を最低限にするために、外交ルートを通じて米側の攻勢を弱めようとしている。

今までの各国間で起きた貿易戦争をみると、まさしく戦争であり、勝つ側も負ける側もそれぞれある程度の損失を被った。中国人は、「敵を1000人殲滅するのに、自ら800人の兵士を失う」(殲敵一千、自損八百)という言葉があるように、両方が大きな損失を被るだろう。

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