肌の色は関係ない

レジの店員を絶句させた2歳の子供の純真な言葉

トランプ政権が発足して、人種問題が激化したように見えるアメリカ。最近では、ある航空会社がアジア人だけを選別して引きずりおろしたとネットで批判されている。そもそも、人間はいつから肌の色で人を区別するようになるのか?中国には昔から、「人之初、性本善」(人間が生を受けた時、人間の本性はもともと善良である)という言葉があるが、子供の純真さにハッとさせられる話がネットで話題になっている。

アメリカのサウスカロライナ州に住んでいる2歳のソフィア(Sophia)ちゃんは、白人で金髪の女の子。ようやく一人でトイレができるようになったご褒美に、母親から人形を買ってもらうことになった。すると、オモチャ売り場でソフィアちゃんが選んだのは、黒人の女の子の人形だった。

会計の時に、レジの店員がソフィアちゃんに声をかけた。

「本当にこのお人形でいいの?」としつこく聞くレジの店員。

「はい、これを下さい」とソフィアちゃん。

「でも、このお人形は、あなたに似ていないわよ」「もっとあなたに似ているお人形がたくさんあるのに…」とレジの店員。

店員の言葉に不満を持った母親のブランディ・ベナー(Brandi Benner)さんが言葉を発しようとした瞬間、ソフィアちゃんが無邪気に答えた。

「彼女は私に似ているわ。私はお医者さんなんだけど、彼女もお医者さんなの。私が可愛いように、彼女も可愛いわ。ほら見て、彼女の髪はきれいでしょ?彼女の聴診器を見て」。ソフィアちゃんはお医者さんごっこが好きなのだ。

その後、店員は口を閉ざしたという。

娘の言葉に胸をなで下ろしたブランディさんが後にフェイスブックで今回の出来事をシェアしたところ、1万9千件ものメッセージが届いたという。そのほとんどが、同じような経験をしたといったコメントや、ソフィアちゃんを応援する内容のものだった。ブランディさんは、「人は生まれた時、もともと肌の色を気にしないものです」「人は異なる色の肌や目、髪を持っていて、全ての色調は美しいものです」と語っている。

 (翻訳編集・豊山)