米中首脳が電話会談 習主席 対北朝鮮強硬策に歩み寄りか

中国外務省は、習近平主席が北京時間の12日午前、トランプ米大統領と電話会談し、北朝鮮問題などについて協議したと発表した。中国が北朝鮮への強い圧力を求めるアメリカに歩み寄っている、という見方があがっている。

両首脳の初会談は1週間前に友好ムードのなかで終えた。しかし大統領は会談直後に空母打撃群朝鮮半島に向かわせた。中国問題専門家は、「トランプ大統領は習近平主席から、対北朝鮮強硬策への暗黙の了解を取り付けた可能性が高い」と推論する。

朝鮮半島の情勢が緊迫するなか行われた今回の電話会談。北朝鮮への対応に関して、中国側の発表では、習近平氏はトランプ氏に「平和的手段による解決」という従来の主張を伝えており、「米国とのコミュニケーション、連携を保っていく」と示し、米空母打撃群の動きをけん制しなかった。

政治専門家は「さまざまな兆候から、両首脳が対北朝鮮強硬策において、一定の共同認識に達したとみられる」と分析した。

一部の未確認情報によれば、中国共産党政権はここ数日間、内地から数万人規模の兵士を動員し、北朝鮮との国境地帯に増配しているという。これが事実なら、北朝鮮との有事に備えている他に何があるのだろうか。

 (翻訳編集・叶清)

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