朝鮮半島

北ミサイル発射「大型核弾頭が装着可能」、国連は新たな制裁検討か

北朝鮮国営朝鮮中央通信社(KCNA)は15日、14日に実施した新型地対地中長距離弾道ミサイル「火星12」の発射実験は「成功した」と報じた。実験の目的は「大型重量核弾頭の装着能力」を確認するためだとした。これを受けて、国連安全保障理事会(安保理)は16日に緊急会議を開催し、新たな制裁措置を実行するとみられる。

朝鮮中央通信社は、金正恩朝鮮労働党委員長が立ち合いで「最大高角発射態勢」で ミサイル発射実験が行われたと示した。また、「火星12」は計画された軌道に沿って787キロを飛行し、高度は最高2111.5キロに達した後に、正確に公海上の目標海域に着弾したという。

北朝鮮メディア「大型核弾頭搭載可能にする」

実験は、「強大な威力を持つ大型核弾頭の搭載が可能になる、新たに開発された弾道ロケットの戦術と技術的特性を検証するための試験発射だ」と主張した。金正恩委員長は、米国本土とその大平洋作戦地域が「攻撃範囲内」にあると警告したという。

ロイター通信によると、米国、日本と韓国の強い要請で、国連安保理は16日午後(日本時間17日午前)に緊急会議を開くことを決定した。

米国のニッキー・ヘイリー国連大使は14日米ABC放送に対して、今後北朝鮮に対して石油やエネルギーなどの追加制裁の実施を示した。

安保理はこれまで、北朝鮮への制裁決議案を6回採択している。

(翻訳編集・張哲)

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