主要二政党、中国系実業家から巨額献金 豪で警戒論
在豪中国人実業家らによる与野党への巨額献金事件がいま、オーストラリア国内で議論を巻き起こしている。オーストラリア放送協会(ABC)などの大手メディアがこのほど、一連の献金事件が政治介入を企む中国政府の主導のもとで行われたと豪保安情報機構(ASIO)の見方として報じた。こうしたなか、ターンブル首相はスパイ活動や内政干渉を防止する関連法案の見直しを表明した。
6月初めに放送された同番組は、ABCと大手メディア「フェアファックス」が合同で製作したもの。
それによると、巨額献金者の1人は、中国中央組織の全国人民政治協商会議の元委員、豪州の国籍を取得した周澤栄氏。もう1人、永住権をもつ黄向墨氏は、中国共産党中央統一戦線工作部が支配する在外華僑団体にあたる「中豪平和統一促進会」の会長で、現在帰化申請中だが、手続きはASIOに止められた。
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