ルネサンス時代のイタリア

ナイフに刻まれた楽譜は何のためのもの?

16世紀ルネサンス時代のイタリアで、食事会やパーティーで使われていた珍しいナイフがあります。ブレード(刃の部分)の両面に異なる楽譜が刻まれたノーテーション・ナイフ(notation knife)と呼ばれるもので、現在はイギリスのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館や、フィッツウィリアム美術館など世界各地の博物館に収蔵されています。

ナイフは肉を切り分けるために使われたとする説もありますが、なぜ楽譜が彫刻されているのかについては、いまだに分かっていません。ナイフのブレードの片方に刻まれているのは食前の祈り用の歌で、もう片方は食後の感謝の祈りを捧げる歌。ナイフのセットが全部揃えば、コーラスができるのです。

イギリス王立音楽大学のコーラス団がこれらの楽譜を全部集め、実際に歌いました。すると非常に荘厳で美しい音色になりました。

(翻訳編集・豊山)

 

関連記事
人生の黄金期に入り、コストが低く快適な退職生活を送ることができる場所を選ぶことは非常に重要です。幸い、地球上にはアメリカよりも生活費が低い国が多くあり、その中の7カ国では、月に10~13万円前後の支出で楽しい退職生活を送ることができます。
多くの人が長生きして幸せになりたいと願っていることでしょう。これはどこの国の人にとっても共通の願いです。実は長 […]
アメリカのリーバイス(Levi’s)は、デニム生地とジーンズの製造で有名であり、その製品は世界中で販売されています。ジーンズをいつ洗うべきかという問題に対して、同社の最高経営責任者が自身の考えを表明しました。
古代中国では、二輪の戦車は戦場に欠かせない乗り物でした。紀元前2000年ごろの夏(か)の時代に現れ、歩兵や武器を戦場で移動するために使われました。
地域や王朝によって形の異なる太鼓が生まれ、それぞれ異なる場面で使用されました。