不動産大手万達グループがピンチ? 格下げに当局の融資中止令
中国富豪の王健林氏が率いる複合企業大手の大連万達集団(ワンダ・グループ)に関する不利な報道が相次いだ。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は17日、同社傘下不動産子会社である大連万達商業地産股份有限公司と万達商業地産(香港)有限公司の2社に対して、格下げ方向で見直すと発表した。また米紙「ウォールストリート・ジャーナル」によると、中国金融当局は各銀行に対して万達集団の6つの海外投資案への融資を中止するよう求めた。
S&Pは、このほど資産を売却した万達集団には、財務的レバレッジとキャッシュフローに不確実性が存在するとし、同傘下2社の債券格付けを格下げ方向で見直している「クレジット・ウォッチ・ネガティブ」(CW)に指定した。
S&Pは昨年12月に、債務が増加しているとして、万達商業と万達香港の債券長期格付けを引き下げたばかり。
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