人間も学ぶべき?究極のダイバーシティ―

クマ、ライオン、タイガー 不思議な仲良し3兄弟

アメリカグマ、ベンガルトラ、アフリカライオンが仲良しに? 獰猛さで知られる動物たちが、兄弟のように仲良く暮らしています。幼いころ一緒に監禁されていたため、絆を強めたのかもしれません。

2001年、米アトランタ警察は、麻薬組織の取り締まりの際に、住宅の地下室で怯えている3頭の幼い黒クマ、トラ、ライオンを見つけました。生まれて数ヶ月の3頭は全身が寄生虫におおわれ、体も衰弱していました。3頭は警察に保護され、米ジョージア州にあるノアの箱舟動物園(Noah’s Ark Animal Sanctuary )で一緒に大きくなりました。仲良く暮らす3頭は、「BLT」(ベア、ライオン、タイガー)と呼ばれ、園を訪れる人々に親しまれています。

兄弟のように仲良く暮らす3頭。それぞれの故郷はアメリカ、アフリカ、アジア(Noah Ark Animal Sanctuary: home of the BLT/Facebook)

ベンガルトラのシェア・カン(Shere Khan)はセンターに送られてきた当時、栄養不良で骨と皮しかない状態でした。しかし、回復してからは、3頭の中で最もいたずら好きになり、黒クマのバルー(Baloo)とライオンのレオ(Leo)に飛びかかったりして遊びます。2014年、彼は椎間板疾患と診断されましたが、治療が功を奏し、今は元気に毎日を送っています。

保護された当時、3頭の中で最も危険な状態にあったのがバルーでした。サイズに合わない首輪や足かせに肉が食い込み、感染していたため緊急手術が必要でした。バルーが手術を受けていた期間、3兄弟は初めて離れ離れとなり、レオとシェア・カンはずっとイライラして落ち着きませんでした。手術が成功し、バルーが戻ってくると、3兄弟は片時も離れずに仲良くしていたそうです。

残念ながら、昨年8月16日、レオは亡くなりました。レオが病院に運ばれた時はすでに肝臓の8割がガンに侵されており、手術は不可能でした。レオの食欲がなくなる前からバルーとシェア・カンはすでにレオの病気を察知していたかもしれないと動物園の従業員は話しています。

保護された当時、鼻の皮膚がただれていたレオ。地下室の檻から逃げ出そうとして、

鼻でずっと檻の柵を突いていたからだと思われる (Noah Ark Animal Sanctuary: home of the BLT/Facebook)

 

生後数か月のころ。ドラッグ・ディーラーの家の地下室で、劣悪な環境のもとで監禁されていた。

強さの象徴として飼われていたのか(Noah Ark Animal Sanctuary: home of the BLT/Facebook)

 

堂々とした風格の大人に成長。お互い、全く喧嘩することはない(Noah Ark Animal Sanctuary: home of the BLT/Facebook)

 

顔をすりすり?甘えん坊のシェア・カン(Noah Ark Animal Sanctuary: home of the BLT/Facebook)

 

いつも仲良しの3兄弟。レオが亡くなった時、シェア・カンとバルーは兄弟の死を

静かに受け入れているようだったという(Noah Ark Animal Sanctuary: home of the BLT/Facebook)

 

 

(翻訳編集・豊山)

 

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