株式指数の開発・算出を手掛ける米MSCIはこのほど、中国本土人民元建て株式(A株)市場に上場する企業に対して、株式の取引停止が長く続くとMSCI新興市場指数から除外すると警告した。(Photo credit should read WANG ZHAO/AFP/Getty Images)

MSCI、中国A株銘柄を指数から除外と警告 長期取引停止が原因

株式指数の開発・算出を手掛ける米MSCIはこのほど、中国本土人民元建て株式(A株)市場に上場する企業に対して、株式の取引停止が長く続くとMSCI新興市場指数から除外すると警告した。MSCIは6月20日、A株の222銘柄をMSCI新興国株価指数に組み入れると発表したばかり。

ロイター通信(7月30日付)によると、MSCIアジア太平洋地域担当者は、取引停止となっている銘柄が多すぎるため、中国A株は世界金融市場のなかで異常な動きを見せていると指摘した。同社は今後、来年5月から正式に新興国株価指数に組み入れられるA株の222銘柄の動きを注視していく表明した。

また222銘柄のなかに、A株式市場での株式売買停止が50日間を超える銘柄があった場合、その銘柄をMSCI新興市場指数から除外する措置を採る。外された銘柄は、少なくとも12カ月以内にMSCI指数に再採用されることはないという。

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