手術室の模様、参考写真(Jafaar Ashtiy/AFP/GettyImages)
臓器狩りの闇

中国移植の権威、「3年後には移植世界一」と豪語 専門家「プロバガンダ」

中国では、臓器がどこから提供されているのか明かされていないが、臓器移植手術件数は年間数万件~十数万件と推計されている。ノーベル平和賞候補者らによる国際的な調査では、臓器は、政治的な意図で収監された法輪功学習者ら「良心の囚人」から強制に摘出されたもので、中国当局は大量殺人を隠ぺいしている、と指摘している。

中国衛生部(厚生省)の前副部長・黄潔夫氏は7月26日、AP通信の取材に応え、現在、すでにドナー登録者は21万人を数え、2020年には、中国は米国を抜いて世界一の移植大国になる、と豪語した。この見方について、専門家は「プロパガンダに過ぎない」と一蹴した。

中国人体臓器ドナーおよび移植委員会主任であり、中国「移植界の権威」ともいえる黄潔夫氏によれば、2010年にはわずか30人だったドナー希望者は、2017年前半ですでに5500人に達し、これにより1万5000件の移植手術を行うことができるという。

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神奈川県逗子市で6月、来日した、中国の臓器濫用問題の調査の第一人者でノーベル平和賞候補者の人権弁護士デービッド・マタス氏が市内で同問題について解説した。マタス氏は、第二次世界大戦時にナチス・ドイツの迫害から逃れてきた難民を救うために尽力した外交官・杉原千畝氏を挙げて、「世界から称えられる最良の例」と称えた。同じく大量虐殺が疑われる中国「臓器狩り」について、日本が法整備や問題認知を高めるなど、問題に真摯に取り組むようにと語った。
中国で多数の法輪功学習者から強制的に臓器を収奪されている、という証拠が出続けている。最近、公開された受賞作ドキュメンタリー映画『臓器狩り調査10年』は、この残虐行為は、中国共産党政権が指揮していると伝えている。  中国では、多くの法輪功学習者から強制的に臓器を収奪されている、との証拠が出続けている。最近、公開された受賞作ドキュメンタリー映画『臓器狩り調査10年』は、この残虐行為は、中国共産党政権が指揮していると伝えている。