総勢500名の住民が…

鉄道旅行者へのサプライズ 延べ30キロの田園がステージに

車窓からの風景を楽しみながら、のんびりと移動する鉄道旅行。乗客に喜んでもらおうと、ドイツのサーレ・バレー(Saale Valley)では、8月最後の週末に「動く土地(ドイツ語:Bewegtes Land)」と名付けた地域おこしを行いました。鉄道沿線の田園ステージにして、総勢500人のボランティアがバラエティに富んだ演出を行いました。

舞台は、ジェナ(Jena)とナウムバーグ(Naumburg)の二つの町をつなぐ延べ30キロもある場所。ボランティアたちは週末を利用して、50以上の演目を電車が通過するたびに演じました。

演目の種類はさまざま。「走る木」「原始人の出没」「巨大なサメを釣った夫婦」「電車より速く走るランナー」など、ユニークなテーマが多く、非日常的な空間が繰り広げられました。乗客たちからの反響は上々。演目を見た人たちからは、拍手が沸き上がりました。

一方、プロジェクトに参加したボランティアの人たちの間にも絆が生まれました。ドロシア・シュトルヒ(Dorothea Storch)村長は、「このような形で旅行者を引きつけられたら、村を活性化できるかもしれない」と話しています。

鉄道沿線の住民たちを巻き込んだ今回の大型プロジェクトは、バウハウス大学ヴァイマル校(Bauhaus University Weimar)で教鞭をとる二人の教授兼メディア・アーティストが提案し、実現しました。

(翻訳編集・豊山)

 

関連記事
空は薄暗くどんよりとしていた。しとしとと霧雨が降り続く土曜日の朝、109号メルボルン港行きの電車の乗客たちは、皆沈んだ表情だった。その時、車内アナウンスが流れた。「ご乗車の皆様、どうぞ、ご着席ください。進行中の電車は決してダンスの練習場所ではないですよ」。陽気な声が響き、乗客たちは爆笑する。声の主は運転士のブルース・ワリーさん(Bruce Whalley)。メルボルンで最も楽天的な電車の運転士である。
米シアトル、クィーン・アン地区を走るD路線バスを使うと、単独で乗っている黒のラブラドール・レトリバーに出会えるかもしれません。名前は「エクリプス」、4歳のメス。この地域では、彼女を知らない人はほとんどいないそうです。
アルゼンチンに生息する希少な鳥、パタゴニアカイツブリ(hooded grebe)をご存知ですか?オスとメスがカップルになる際の求愛ダンスは、情熱的なアルゼンチンタンゴそのものです。