前香港長官発言「国家による殺人は犯罪ではない」 

今年半ばに退任した梁振英・前香港特別行政区長官(63)は6日、「国家と香港」と題するシンポジウムで「国家による殺人は犯罪ではない」と発言し、物議を醸している。

シンポジウムは香港返還20周年を記念するもので、中央政府機構の中国人民政治協商会議全国委員会副主席の梁氏はその席で、香港の若い世代に向けて国家を擁護すべきと力説した後、上述のコメントを発した。

この発言への批判が噴出している。インターネットなどでは、第二次世界大戦中にナチスドイツなどの国家が起こした総計600万人超す虐殺も正当なのか。北朝鮮の歴代政権、イラクのフセイン政権、リビアのカダフィ政権のほか、中国共産党政権による民主派・宗教団体・少数民族への弾圧は正しいのか、など反論する意見が相次いでいる。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。