トランプ米大統領は20日、ホワイトハウスで北朝鮮を「テロ支援国家」に再指定したと発表した。(MANDEL NGAN/AFP/Getty Images)

訪朝の中国特使が帰国、米 北朝鮮を「テロ支援国家」を再指定

中国習近平国家主席の特使として、北朝鮮を訪問していた宋濤・共産党中央対外連絡部長は20日夕方、4日間の訪問日程を終えて帰国した。宋部長が訪朝中、海外メディアに注目されていた、金正恩・朝鮮労働党委員長との会談は行われていないとみられる。一方、米トランプ政権は現地時間20日、北朝鮮を「テロ支援国家」に再指定した。専門家は、訪朝した中国特使が北朝鮮から核開発中止の約束を取り付けることができなかった可能性が高いため、米政府が同決定に踏み切ったと分析する。

中国と北朝鮮の国営メディアの報道によると、宋部長は訪朝中、金正恩氏の側近の崔竜海党副委員長や外交担当の李洙墉党副委員長とそれぞれ会談した。宋氏は北朝鮮指導部に対して、10月下旬に行われた中国党大会の結果を報告し、「朝鮮半島問題」などの話題について議論を交わしたという。

しかし、金正恩氏本人が宋濤氏と会談したとの報道は両国のメディアから出ていない。

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