中国複合大手の海航集団は昨年末、巨額な債務返済のために海外資産の売却を計画し始めた。(大紀元資料室)

中国複合大手の海航集団、債務危機に直面 昨年末で11兆円負債

中国民営複合企業大手、海航集団(HNAグループ)の債務拡大をめぐって、このほど傘下航空大手のリース契約代金の未払いなどが新たに報じられた。同社について昨年11月、1000億ドル(約11兆1000億円)規模の負債を返済するために、海外資産の売却を計画し始めたばかり。過去3年間積極的に海外進出を進めた同社に対して、中国当局が海外投資規制を強化したため、資金調達が悪化したことが主因だとみられる。

ロイター通信(15日)によると、中国国内銀行やリース業関係者の話として、海航集団傘下民間航空大手の海南航空など3社の航空子会社は、飛行機のリース契約代金を滞納している。また、傘下天津航空は、今年が返済期限となっている一部の債務に関して、返済期間の延期を検討しているという。

同報道によると、中国輸出入銀行は同社流動性のひっ迫を解決するために、専門チームを立ち上げた。中国輸出入銀行は長年、海航集団に資金の貸出を行っている。

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