箒(ほうき)のお話

私の大叔父さんは本をいっぱい読んでおり、話がとてもじょうずだった。大叔父さんの話はとてもおもしろく、天文、地理、歴史、人生体験など、すべてが話の題材となった。

 私の祖父が早くに亡くなったからだろうか、大叔父さんは父にとても厳しかった。幼いころ、大叔父さんが家に来るたびに、父に厳しく教え諭していたのを、今でも覚えている。そのとき父は、いつも大叔父さんのそばに礼儀正しく立ち、大叔父さんの説教をかしこまって聴いていた。私もそばで、分かったような分からないような顔で、うなづいたものであった。すると大叔父さんは、私のほうを向き、にこっとして、「後で私がお話をしてあげよう」と言った。

 こんなふうにして、私は大叔父さんの話を聞きながら大きくなった。私がまだ中学生だったある日、大叔父さんは、私を近くに呼び寄せると、まじめな顔で私に、「お前ももう大きくなったから、特別な話をしてあげよう」と言った。私は、わくわくしながらも何か恐ろしいような気持ちで、大叔父さんの話に耳を傾けた。

▶ 続きを読む
関連記事
無糖茶は健康的に見えても、商品によってはナトリウムや添加物を含むことがあります。腎臓をいたわるために知っておきたい飲料の選び方、低ナトリウム塩の注意点、無理なく減塩するコツを紹介します。
夫婦の口論は、怒りのまま続けるほどこじれやすくなります。いったん距離を置く、呼吸を整える、非難を質問に変えるなど、関係を傷つけずに気持ちを伝える4つの方法を紹介します。
命を救う医療が、腸内細菌にも変化をもたらす可能性があります。アマゾンの先住民を追った研究から、治療の大切さとともに見えてきた、腸内環境を守るための新たな課題を紹介します。
眠気は自覚しにくく、判断力や運転能力を大きく低下させることがあります。唾液から睡眠不足を見分ける新たな研究とともに、睡眠が心臓や心身の健康に及ぼす影響を解説します。
胃がんで胃を全摘した男性は、食事の苦痛や衰弱に苦しみながらも、家族の支えと太極拳をきっかけに再び歩き出した。希望と使命を見つけるまでの10年の記録。