糟糠の妻

貧乏暮らしをしながら献身的に夫を支える「糟糠の妻」という言葉。最近では、成功した芸能人が苦労をともにした妻を捨て、不倫に走ったといったスキャンダルが目立ちますが、この「糟糠」の語源とはなんでしょうか。由来は1800年前の中国・後漢の頃にさかのぼります。

糟とは、酒を醸造する過程で残された酒かすのことで、糠とは、イネ、麦、アワなどの実からはげ落ちる外皮のことを指します。米ぬかもその中の一つです。つまり、糟糠とは粗末な食べ物を指し、古代では貧乏人が飢えをしのぐために口にしたものでした。

後漢(25年 – 220年)の光武帝と大臣の宋弘にまつわる故事に、糟糠の妻という言葉の由来が出てきます。

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